岩手県陸前高田市に、東日本大震災で亡くなった遺族や友人に宛てた手紙を送る「漂流ポスト3.11」というポストがあります。
その手紙は本人に届くことはありません。
「漂流ポスト」は、陸前高田市で喫茶店を経営する赤川勇治さんが設置しました。
届いた手紙は赤川さんが預り、一定数溜まったら「手紙供養」に出して下さるそうです。
いつも言ってることなんですが、溜め込んだ想いは、口に出して誰かに話したり、書き出すことでカタルシス (浄化) 効果が得られます。
東日本大震災から6年。
地の復興は進んでも、心の復興が進まない人がまだまだ大勢います。
小さな一歩を踏み出すため、お空にいる大切なあの人に 手紙を書いてみませんか?
「会える日が1日1日と近づいていると信じています」「1人で居る時間がつらい」
悲しさ、後悔、追慕、近況報告…。手紙は故人への思いであふれる。3月11日付の消印で毎年送る人もいる。漂流ポストに投函して、残りの人生を生きていく気持ちを取り戻した人もいるそうです。
漂流ポストの宛先は、
〒029-2208 陸前高田市広田町赤坂角地159ー2、森の小舎「漂流ポスト3.11」
開設者は、カフェ「森の小舎」を経営する赤川勇治さん。
喫茶店での笑い声の中で、一人で涙を堪え、手紙を読んでる人を見て、赤川さんは一昨年、喫茶店の横に小屋を造ったそうです。
そこでは、心おきなくゆっくり、亡くなられた方へ宛てた手紙を読んで、気持ちを共有することができます。