こんにちは!

車いすカウンセラー、前田真規です。

 

公式LINEのほうに、Yさんからこんなメッセージをいただきました。

 

「真規さんはいつも自信に満ち溢れてて羨ましいです。
私もそんな風になりたいけど、どうしても自分に自信がもてません。
今からでも自信もてるようになりますか?」

 

まず始めに言わせて下さい。
私、自信に満ち溢れてなんかいないです。(笑)

 

そう見えてるなら嬉しいけど、実際はそうでもないんです。

 

Yさんは、身体障害と軽度の知的障害があります。
お聞きしてみると、小中学校の時に同級生からバカにされたりいじめられた経験があるから、それが原因だと思うと、ご自分を分析されています。
(文面だけでは、知的障害があるとは思えませんでした)

 

それはそうかも知れません。

 

過去に、同級生からバカにされたりいじめられた経験が、「自分は人より劣っている」、「価値がない」、「よくなれない」など、ネガティブな観念を植えつけちゃったんだと思います。

 

観念って、生まれた時から持ってるものじゃなくて、育つ環境の中で、両親や友達、先生、テレビや雑誌などのメディア、社会的風潮などから得た「思い込み」なんですよね。

 

私も、学生時代には身体的特徴を真似されたことがあって、それだけが原因ではないと思うけど、この体にコンプレックスを感じているのは、その時のことが原因の1つなんだろうなと思っています。

 

Yさんと私は、その気持ちに程度の差はあるかも知れませんが、どちらにしても過去のことは変えられません。

 

Yさんが私のことを、「自信に満ち溢れる」(ように見える)と言ってくれたこと。
私は自分で自信に満ち溢れてるなんて思ってないけど、そう見えるとしたら、1つだけYさんと違うことがあります。

 

それは…。

 

見ている先が違うということなんだと思います。

 

Yさんは、過去に捉われ過ぎているところがあります。
何かあるとすぐ、昔 バカにされたりいじめられたことを思い出して、そのせいだと落ち込んでしまうんだそうです。

 

それだけ強烈に印象に残っていて、辛かったんでしょうね。

 

ただ、過去のことは変えられないですよね。
消しゴムで消せたり、deleteキーでパシッと削除できたらいいんだけど…。

 

でも、Yさんの、「今からでも自信もつことはできますか?」に答えるとしたら、

 

できます!

 

まず、楽しかったこと、良かったことはいいんだけど、過去の嫌だったことはあんまり思い起こさないこと。

 

浮かんできたら、「あったね、そんなことも」って軽く受け流して下さい。
右から左へと…。

 

あとは、小さな成功体験を積み重ねていくこと。

 

なんでもいいんです。

 

お母さんの手伝いができた。
苦手な上司に挨拶ができた。
新しい料理に挑戦してみた。
電車で、「どうぞ」と席を譲った。
リハビリを頑張った。

 

過去を振り返るんじゃなくて、今日1日を振り返って、できたこと、やったことを振り返る。

 

できれば、やろうと決めてやったこと、できたことを振り返るのがいいですね。

 

何もできなかった日があっても、そこでまた落ち込む必要はありません。
1年、2年と意識して行動してたら、きっと変わってくるので。

 

その時に初めて、過去の自分と比べてみて下さいね。