こんにちは!
車いすカウンセラー、前田真規です。
高齢者の方へ、回想法という傾聴の仕方があるのを知ってますか?
その方の若かりし頃のお話や、輝かしかった時代へ遡ってじっくり傾聴することで、これまで生きてきた自分の価値に気づいたり、再確認したり
普段感じている孤独感を和らげ、明日を生きる希望へと繋げていくことができます。
過去に遡って、楽しかったこと、頑張ったことなどをお聞きしている時は、ほとんどの方が声をワントーン上げて活き活きとお話してくれるんです。
私はピアカウンセリングをする時、だいたいが今と未来にフォーカスしてお話を聞かせていただくのですが、ご相談内容によっては、上記の回想法のように過去に遡ってお話を聞かせていただくことがあります。
障害のある人に、過去に遡って話を聞くことって、
「昔できていたのに今できなくなったことが増えて、悲しくなるんじゃない?」
「過去の輝かしかった時と、今の現状を比べて、辛くなっちゃうんじゃない?」
「過去の辛かった経験がよみがえってきて、余計苦しくならない?」
って思うかも知れませんね。
でも、大丈夫なんです。
聞き方や応答の仕方が大事だけど、ほとんどの場合 心が軽くなって、前を向ける気づきを得られます。
過去の楽しかったこと、輝かしかった時代のこと、悲しかったこと、辛かったこと、苦労したことを話すことで、
「私って頑張ってきたんだね」
「よくやってきたよね」
と、人に話して改めて気づくことが多いんです。
みんな頑張り屋だし、我慢をしてしまう。
「私より大変な人はいるし。」
「こんなことを人に話したって仕方ない」
って。
でも、抱え続けている悩みやネガティブな思いは、年を重ねるごとに 自分に重くのしかかってきます。
困難を乗り越えていく人の多くは、そういことを家族や信頼できる友人、カウンセラーなどに話すことで、抱えてきた荷物を少し手伝って持ってもらっているんです。
過去の良かったことも悪かったことも、じっくり聞いてくれる人と共有し、肩の荷を下ろして前に進んで行きましょう。