こんにちは!
車いすカウンセラー、前田真規です。
アメブロからご訪問くださった方、ありがとうございます。
今日は成人式ですね。
成人式の時の私。この頃はまだ立ってる!
さて、私の成人式(27年前)、当日は雪!
前日に美容院に行って、髪をアップにしてもらいました。
髪はアップなのに、Gパンを履いて帰るというアンバランスな格好に、友達と大笑いした覚えがあります。
夜寝る時は、母が枕に風呂敷を敷いてくれて、摩擦で髪型が崩れないようにして寝ました。
とても寒い朝だったことを覚えています。
5時くらいに父と母と、振り袖を買った呉服屋さんに着付けに行きました。
当時、側わん症 (骨の成長に筋力が追いつかず、背骨が曲がる) の矯正手術前だったので、背中から腰にかけて、かなり歪んでいました。
着付けしてくれる人に母が事情を話し、歪んでる体と着物の間にバスタオルを挟んだりして、目立たなくしてもらいました。
成人式の会場に着いて、車から降りるのも一苦労!
当時 なんとか歩けてたとはいえ、ツン!と押したらパタッと転ぶくらい、危うい歩き方だったので、雪が積もってたらなおさら大変!
父は一旦 家に帰り、私は母の肩に掴まって、滑って転ばないようにソロソロと歩きました。
寒かったから おしっこが近くて、式典の前にトイレに行ったのですが、着物を着てのトイレが これまた大変で!
ここでは書きにくいので、どうやってトイレをしたか知りたい方は、LINEにて聞いて下さい。
成人式の日は、着物を着た自分がとにかく嬉しくて、両方のおばあちゃんに見せに行ったり、着物のまま友達と夜までカラオケに行ったりしました。
生まれつき障害があり、長女である私の成人式。
父と母はどんな気持ちだったんでしょう。
聞いたことはないけど、今聞いたら泣いちゃいそうです。
私と似たような筋肉の病気で、寝たきりの娘さんが成人式を迎えた時、お母さんに「◯◯ちゃん、ご成人おめでとう!」とお祝いをした時のこと。
「この子が生まれた時、病院の先生に4歳までしか生きられないって言われたの。
それが、20歳までだよ。20歳まで…」
と言って、そのお母さんは泣いてました。
健常の子より、たくさんの苦労や困難のある、難病や障害をもつ子の子育て。
20歳という節目を無事に迎えられたということは、本当に有難いことですね。
世の中には、色んな境遇の、障害をもつ20歳の子たちがいます。
スーツや振り袖を着られない、身体に障害をもつ子。
じっとしていられなくて成人式に参加できない、知的や発達に障害をもつ子。
病院や施設で成人式を迎える障害をもつ子。
みんなみんな、ご成人おめでとうございます!
20歳まで大切に育ててこられた、親御さんにも おめでとうございます!
私からのお祝いとして、この曲をお贈りします。
先の見えない苦境を乗り越えた、馬場俊英さんの名曲。(2007年紅白歌合戦出場)
「スタートライン~新しい風~」