傾聴を学んでから、人の話を丁寧に聴くってことがこんなに難しいことなのかと、日々痛感しています。
傾聴をお仕事にしている以上、これがちゃんとできないと話にならないわけだけど。

特に難しいなぁ~と感じるのは、ピアカウンセリングの場合、治らない病気の辛さだったり、今の制度上ではどうにもならない理不尽さをお聴きした時なんですよね。

病気や障害は違えど、話を聴かせていただいていると、その人の人となりや話していることが情景として浮かんできます。

その時に、私は自分から出てきた共感の言葉や応答を大切にしているんだけど、カウンセリングの終わり際は、「スッキリしました!聴いてもらって良かったです」などの感想を下さる方もいる一方で、明るい顔で終えられる方ばかりじゃない。
「ありがとうございました」とは言ってくれるけど、顔が暗いというか浮かない人もいる。

そんな時、すごく自分の力不足を感じるんです。
せっかく勇気を出して話してくれたのに、スッキリさせてあげられなかった、私で役に立てたのかな?って。

カウンセラーは、1つの仕事を引きずってはいけない、クライエントの感情に飲み込まれてはいけない、という原則みたいなものがあります。

もちろん、次のカウンセリングに移る時は、パッとスイッチを切り替え、それに集中するんだけど、空いた時間があると、あの人はその後どうなったかな?…、あの人元気かな?…、あの人は…って、カウンセリングを受けてくれた人のことを思い出し、考えてる自分がいます。

でも、最近では、常識的な「カウンセリングとは」「カウンセラーとは」にこだわらず、私らしいカウンセリングができたらいいなと思っています。

自分本位ではなく、どこまでもクライエントさんを思い、心を込めて、その人が 自ら立ち上がって前に進めるように、そっと背中を押せる存在でありたいです。

たとえ解決できない問題でも、話すことで少しでも心がほぐれて癒され、下向いてた顔を上げられるように…。

ピアカウンセリング&コミュニケーションTomorrow 前田真規でした (*^ー^)ノ♪