① 障害者年金を貰えるようになってから、自分の年金がいくら貯まっているのか、親に聞いても「あんたの年金は親が管理してるから、そんなことは知らなくてもいい。」と言って教えてくれないし、あるスキルを身につけようと通信講座を受けたいけど、「そんなことしても仕事はできないから、やらなくてもいい」と言われて、自分の年金なのに自分のために使えなくて辛い。(身体障害のある女性)

② 父親が僕の障害者年金を競輪やパチンコ等のギャンブルに使っている。
携帯が使えなくなり、携帯会社に聞いてみたら、携帯代が引き落とせなくなってることが分かって発覚した。
(身体障害のある男性)

上記のことは、実際に私のピアカウンセリングを受けて下さった方がお話してくれたことです。

また、身内からの虐待として、金銭的な虐待だけじゃなく、身体的な虐待心理的な虐待を伴っている場合もあります。

私たちは、障害の有る無しに関わらず、成人すれば、自分の意思で物事を選択・決定し、主体的に人生を生きる権利があります。

上記のお2人の例では、自分の年金を身内に使われている、又は自由に使えないという精神的な苦痛があるものの、身体的な虐待はなく、介護の放棄もないため、クライエントさんは我慢をしているという状況でした。

金銭的な虐待は、本人が我慢していればなかなか発覚しにくいケースが多く、我慢の限界を越えて精神的に病んでしまって周りの人が気づくということも…。

これは金銭的な虐待に当たるんじゃないか?と思ったら、ご本人も周りの方も、どうかほんの少しの勇気を出して、利用している事業所や市役所、弁護士などにSOSを出して下さい。
前段階の相談として、カウンセラーに話して、頭を整理するのもいいと思います。

次回のブログでは、身体的な虐待、心理的な虐待、金銭的な虐待に対して、周りにできる支援やサポートについて投稿する予定です。

ピアカウンセリング&コミュニケーションTomorrow 前田真規でした。