こんにちは!

車いすカウンセラー、前田真規です。

ブログを読んで下さってる方から、「真規さんは自分で吸引(痰の)をされてるんですか?
やっぱり、早いうちから自分でやらせたほうがいいでしょうか」というご質問をいただきました。

 

鼻マスク式の呼吸器を使ってる子どもさんのお母さんからです。

 

呼吸器は、夜間だけだそうですが、呼吸器を着けると痰が上がってくるので、口から吸引してあげていて、今の時期、花粉症も手伝って日中も痰や鼻水の吸引が必要とのこと。

 

今は、お母さんが吸引しているけど、回数が多い時には、自分でできたらいいのになぁと思ってらっしゃったそうです。

 

結論から言うと、

手が使えるなら、自分でできたほうがいい。

ということです。

 

お聞きしてみたら、子どもさんは腕は上がりにくいけど、肘から手先までは案外 器用に動くとのこと。

 

それなら、吸引の仕方を教えて、自分でできるようにすることをお勧めします。

 

自分でできたほうが、痰の詰まりによる呼吸不全や窒息を防ぐことができるし、なにより家族の負担が減るから。

 

自分でやって粘膜を傷つけないか等のリスクよりも、メリットのほうが断然多いです。

 

ヘルパーさんにやってもらうにも、それ用の研修を受けた人に限られているので、できるヘルパーさん、事業所探しに苦労する場合もあります。

 

自分でやるために、吸引器が置いてある部屋、台の高さ、吸引器のスイッチを押す力があるかなど、工夫や改善が必要かも知れないけど、それをすることで自分でできるなら、それに越したことないですよね。

 

姿勢や手の拘縮でどうしても吸引器に手が届かないという場合でも、手先さえ動くなら、吸引に必要な準備やスイッチを押すのを手伝ってもらって、痰を吸うことだけ自分でできれば、グレーゾーンとして事業所や市役所に認めてもらえる可能性もあります。

 

私は、23歳の時に気管切開して以来、24年 自分で吸引しています。
最初は家族が看護師さんけら指導を受けてやってくれてたけど、それを見て自分でやるようになりました。

 

自分で痰が引ける感覚は、釣りをしていて魚がかかったー!という時の感覚に似てると思います。
釣りで魚がかかったことないから分からないけど。(笑)
とてもスッキリします。

 

そんな私も、指の骨1本折れても自分で吸引できなくなっちゃうし、病気が進行して手が使えなくなってもできなくなるので、自分でできない人のことも他人事ではありません。

 

医療的ケアの情報についても、常にアンテナを張るようにしています。

 

「手が使えるのにやってあげてるのは、過保護ですかね?」と、お母さんが言ってみえました。

 

粘膜を傷つけないだろうか、清潔にやるだろうか。
心配なこともたくさんあると思います。

 

でも、いつ教えるの? 今でしょ!

とお伝えさせていただきました。