こんにちは!

車いすカウンセラー、前田真規です。

 

シャラララ♪今日はバレンタインデーですね。
皆さんは、何か思い出はありますか?

 

切ない思い出、嬉しかった思い出、バレンタインなんて関係ねぇ!な人まで、色んな思い出があると思います。

 

 

私は、小学校5年生〜中学3年生の時まで、5年間好きだった人がいます。

 

5年生の時に初めて同じクラスになって、4月、みんなの前で自己紹介した時に、!!!と一目惚れした人。

 

背が高く、マッチに似ていて、その珍しい名字からドッと笑いをとって、スポーツも勉強もできて、学級委員や生徒会長もやるような人気者。
そして、性格もいいときたら、好きにならない人はいないでしょう?ってかんじで。

 

実際、小学校〜中学校まで、自分のクラスはもちろん、他のクラスにもNくんのことを好きだった女子がたくさんいました。

 

私も、Nくんから年賀状きたー!と喜び、シャーペン貰った!と喜び、ノート貸してもらった!と喜び、席替えで隣の席になった!とドキドキ。

 

修学旅行の時には、当時まだ歩けてた私に、先生が「何かあった時のために車いすを持っていこう」と提案してきて、嫌で嫌で仕方なかった私。
市役所で借りて持って行った車いすを、Nくんは黙って運んでくれました。

 

そんな彼、不思議と、誰かと付き合ってる噂を聞くことがなく、いつもみんなに平等に接するような人でした。

 

それをいいことに?
なんと私、中学3年生の時のバレンタインデーに、その人気者でライバルも多いNくんにチョコを渡すという大胆な行動を起こしたんです…!!

 

バレンタインデー当日、Nくんはバレー部で部活があったので、私は一旦家にチョコを取りに帰ってから、夕方、Nくんの家の近くの空き地で待ちぶせ。

 

2月だから相当寒かったと思います。
そろそろ部活が終わってここを通るはずなのに。
1時間経っても、2時間経っても来ない。
待つのは苦にならない私だけど、足が悪かった私は立っているのがしんどくて、セーラー服で自転車に跨って待ってました。

 

あれ?まさか今日に限ってこの道通らないのか?と不安になってきました。
早く帰らないと、父と母に何か言われる。

 

辺りが暗くなってきた頃、向こうのほうから背が高いシルエットがっ!

 

き、きたーーー!

 

ドキドキ…。まっすぐ前を向けない。
だから下を向いて…。

 

もう私に気づいてるだろう。
うわぁああ〜!どうしよう!
この、間がもたない。
い、行っちゃえ!

 

私は自転車でNくんに近づき、
いきなり「Nくん、これ」と、小さな紙袋を半ば強引に、押しつけるように差し出しました。
顔から火が出ていたと思います。(笑)

 

「あ、ありがとう」

「うん。じゃあね」

 

それだけの会話をして、私は逃げるように自転車をこぎ出しました。
後ろから、「気をつけて帰れよ!」と声が聞こえても振り返らずに。

 

チョコレートには手紙を添えていました。

 

「Nくんへ。
私は足が悪いけど、Nくんを好きな気持ちは誰にも負けないよ。
よかったら付き合って下さい」

 

おいっ!  か、可愛い&積極的〜!
・・・・・恥ずかしいわ。よくもまぁ。(笑)

 

翌日だったか翌々日、Nくんから小さく折りたたんだ手紙を貰いました。

 

「真規へ。
ごめん、真規とは付き合えない。
お互い高校へ行っても頑張ろうな。
P.S 気にしてるみたいだけど、真規が足が悪いからじゃないよ。」

 

確かこんなような手紙だったと思います。
それから私たちは別々の高校へ行き、私の甘く切ない恋は終わったのでした。
そう、その後あっさり忘れて、高校は高校で、また違う人を好きになったりして。(笑)

 

この話を朝ヘルパーさんとしながら、「こういう話でキャーキャーできる私たちってまだ若いね」と笑い合いました。

 

皆さんはバレンタイン、どんな思い出がありますか?